「バランスのいい食事って、どんな食事ですか?」とよく聞かれます。ここでは、2つの観点(色と比率)と調理法や理想の食事例でお話ししたいと思います。
1.信号と同じ赤黄青で見てみよう!
信号は生活に大切な物ですが、体もこの信号と同じ3色をバランスよく食べることが大切です。「赤、黄色、緑のピーマンを食べればOK!」ではありませんので、食材の色の分け方は下の図を参考にしてください。3色、上手に摂ってくださいね。
2.お弁当箱で見てみよう!
主食(黄色):副菜(緑):主菜(赤)=3:2:1 で詰めましょう。大人も子どもも同じ比率で、容量が違います。
3.調理法は?
三食、違う調理法にしましょう。「煮る」「焼く」「炒める」「揚げる」と調理法を変えることで、油脂や塩分の摂り過ぎを予防できます。
4.理想的な食事
一汁三菜が基本です。三菜は、主菜(肉・魚・豆腐・卵など)と副菜(野菜・きのこ・海藻など)のバランスが「1:2」です。
1975年(S.50)ごろの和食が理想的
1990年代になると欧米の影響でカロリー摂取過剰となっていきます。「低カロリー、低脂肪、植物性食品や魚介類、納豆などの発酵食品、海藻、緑茶の摂取が多い。食事面からだけみると、和食の長寿効果をもっとも受けているのは、いま70歳ころになっている世代だろう・・・」っと、東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らが日本農芸化学会や日本薬学会で発表。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160912_01web.pdf
最後に
昔の日本食は理想的な長寿食なのです。日本人が長寿と言われているのは、1975年頃の食事をしてきた方々のデータなのです。今の日本人の食生活だと同じような長寿は難しだろうと言われています。色や比率、調理方法に気を付けてバランスのいい食事を心がけてくださいね。